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zoom RSS 忘れられた西国立志編

<<   作成日時 : 2007/10/23 02:31   >>

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サミュエル・スマイルズが著した「自助論」が日本語訳された「西国立志編」は、かつては青雲の志を持つ若者達にとって心を奮い立たせるものであった。

「天は自ら助くるものを助く」

努力を続けることにより、成功した人々の列伝である。

現在の日本では、「勤勉」であることは「美徳」であることが忘れられつつある。

「歯を喰いしばって、勤勉に働き続ければ、どんなものにもなれる。」

この単純であるが崇高な考え方が

「このようにすれば、多額の収入が得られる。汗水たらして働いても高が知れている。賢く儲けるのが人生の成功者である。」

という考えに駆逐されようとしている。

日本人は、これまでの歴史のなかで地位の貴賎を問わず「労働」を人生の中で重要な徳目として生きてきた。

かつて儒教の考えで支配されてきた中国や朝鮮では、「体を動かさない」ことが尊いとされ、貴人といわれる人はスポーツすらしなかったという。
一方、日本は、司馬先生が評されているごとく、「天子ですら、稲を植える」という労働をいとわぬ国であった。かつて、前田利家などの大名も城を作るときは、自ら土を運んだと伝えられる。

この勤勉に対する日本人の姿勢が、今の日本の繁栄を作った。

明治維新の後、時の政府は産業を興そうとした。

ある程度の資産があれば銀行にでも預けて利子で愉快に過ごしていこうとはせず、何十年か後にやっと子孫が少し豊かに暮らせるように国の資産を殖産興業へ振り向けたのである。

国家におけるそうすることの意味が分かっていたのだろう。
まったく、明治の人々の見識には頭が下がるばかりである。

それが、今崩れようとしている。
これは、株を上場することなどによって一気に多額の資産を手に入れることが成功の象徴とする考え方が日本に蔓延しているだけではない。

NHKの取材によると、いわゆる

ワーキングプア
という現象が一方で起きているのである。

この問題が、本人の怠惰にあるとするならば、解決は容易である。
しかし、そうではない。
この国の富の分配に歪みが生じているのだ。

資産家は、いつの時代にもいた。
時の流れを読んで、財をなす人がいる一方で、貧困にあえぐ人がいる、というは、これまでの時代でもあった状況であるし、共産主義政策によって平等にする必要もないと思う。(共産主義の中国が最も格差のある社会というのは、本当に皮肉な話だ。)

ただひとつだけ提案をしたいのである。

教育の機会だけは、国民にあまねく平等にして欲しいということだ。

教育には、社会のすべての問題を解決する力がある。

保護者の経済状態に無関係に、その意欲のある子供には平等な条件で限りない教育を受けれる世の中にして欲しい。

それが、今この国で生じている全ての問題を解決する方法である。



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