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zoom RSS それ剣は瞬息

<<   作成日時 : 2008/08/24 08:57   >>

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幕末に近いころ

北辰一刀流
を興した千葉周作という人は
もし、現代に生きていれば大学教授にでもなっていたような人物だったらしい。

かれには、剣の先人達がかつて持ったことのない特殊な才能があった。

分析の能力である。

既成の兵法から原理をさぐりだし、その技術をこまかく分析し
いったんばらばらに解体してしまってからあたらしく組み立てるという能力である。

しかし、兵法とは伝統技芸である。

流祖は神のようなものだ。

弟子は、ひたすらにそれを信奉するだけでよい。

背く者は
謀反人である。

一刀流には
妙剣、絶妙剣、独妙剣、竜尾返しなど

誇大な名称の太刀があったが、どれも

宣伝用のものであったという。
実際には、力学的に使えない太刀であるか
単なる上段から振り下ろす太刀筋を誇大に言っているだけであった。

千葉周作という人は、兵法独特のまやかしの用語は使わなかった。

剣術の太刀を分析した結果

「六十八手である。」
と結論付けた。

面業が二十、突き業が十八、篭手業が十二、胴業が七、続業が十、そして組打ちが一
合計 六十八 である。

剣術の技法は
「形」
と呼ばれて、継承されてきたが、周作は
「手」
という言葉でその技術を表現した。

合理主義の時代が来ていた。

「剣の要諦は何でしょうか。」
という門人の問いに対して

「曰く、無」
などとと師匠でさえわからぬ哲学的表現をとるのが剣術家の常であったが

千葉周作という人は、こう答えた
「剣か、瞬息」
つきつめれば、太刀が早く敵のほうへゆく、つまり太刀行きの迅さ以外にない。

すこし長い言い方でいうと

「それ剣は瞬息。心、気、力の一致」
と、教えた。

心、気、力 
とは、精神分析でいわれるいわゆる心を構成している
知、情、意

に通じるところがあり、ほとんど完成した定義とも言える。

千葉周作の起こした
北辰一刀流
は、この合理主義にのっとった優れた教授法により剣術に長足の進歩を与えたといわれる。

現代の技術研究において必要な思考方法にも通じる話である。

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