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<<   作成日時 : 2008/12/07 18:49   >>

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     (日本に平和がずっと続きますように)

古い小説だが、五味川純平氏の
人間の條件

という小説を読み始めた。
(岩波現代文庫 2005年1月18日第1刷発行)

五味川純平氏はWikipediaによると

満州鞍山の昭和製鋼所に入社。
1943年召集を受け、満州東部国境各地を転々とした。
1945年8月のソ連軍の満州侵攻時には、所属部隊は
ソ連軍部隊の攻撃を受けて全滅に近く、
生存者は五味川以下数名だった。

その体験をもとにこの小説は書かれ、
第一部は1956年7月に発行された。
(全部で六部)

当時大ベストセラーとなったこの小説は
後に映画化されている。

映画は、全部で9時間38分におよぶ長編で
私はこれまで断片しか見たことがなかった。

読み始めて、第3部あたりで当時の悲惨な状況の描写の連続に

もうわかった。

という感じになった。

第3部までは当時の満州での関東軍と国策企業の
人間性を失った状況へ1人で抵抗を試みる梶という
青年の物語である。

最近は
小林多喜二氏の
小説「蟹工船」

がブームで映画化も企画されているときくが
人間の條件の1,2部辺りは、
人間が人間を搾取する様は、さらにリアルで
現在の日本の経済情勢から再度脚光を浴びるかも知れない。

物語の中で主人公は、
思想的に赤化(共産主義化)している

という描かれ方をしているが、
現代の感覚からすると、別に思想的に左翼的とは
感じられず、どちらかというと常識的である。

日本国憲法 第二十五条
すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の
向上及び増進に努めなければならない。

戦時下にあって、この権利を主張し、または当時の満州国の
人に求めているに過ぎない。

司馬先生も関東軍の内務班のあり方について、批判的であったが
戦車部隊の将校であったためか、満州において配属された部隊は
機械化された機甲部隊(これが日本軍かと思ったそうである)で
もう少し常識的であったようである。

ただし、城山三郎氏の著作で海軍の中でも少年兵への残虐行為
を読んだ記憶があり、ダイエーの創業者中内功氏を主人公にした
小説「価格破壊」
では、ルソン島での日本兵の飢餓と疫病の地獄絵が描かれている。
敗戦にむかった末期的状況においては人間性が
なくなっていく状況はいろいろな場所で無数にあったに違いない。

つい先ごろ航空自衛隊のトップの論文(というか主張)の内容が
問題になった。
内容は、簡単に言えば欧米も同じことをしたのになぜ日本だけが
侵略国家呼ばわりされるのか

というようなものだったと聞いている。

そう言い張ればいえなくはない主張であるが、皆がそう思うかは別である。

この人は国会で証人喚問されたが、彼の主張を繰り返すことだけを許した
国会議員たちには、全く失望した。
彼らは議論することのみがその存在価値であるはずであるのに
どういう目的で国権の最高機関に呼んだのだろう。

現場の自衛官の主張に対して政治家達が別な次元からの
議論ができないのは、彼らに哲学がないからだ。

自衛官がどう思っているかよりもっと問題なのは、政治を行う人たちに
先の大戦や戦争についての哲学がないということではないだろうか。

12月8日は日本が太平洋戦争を始めた日である。

人間としての條件が戦争などといった局面で
試されるようなことが二度と起きてはならないであろう。










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