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zoom RSS 中森明菜さんの歌

<<   作成日時 : 2009/08/09 10:12   >>

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人間は、太古から唄ってきたにちがいない。

未開時代、言葉をもって、いとおしさやよろこび
あるいは悲しみを表現する場合、修辞や理論を
用いることなく、節をもってしたろうと思う。

カトリックにあっては、神への讃えは、
聖歌で表現された。
絵画も援用されたが、視覚は耳やのどほど生理的でないというか
感性のすべてをふるわせるというものほどではないらしい。

信じがたいことであるが、現在中国の漢族にあっては
民謡というのものがないにひとしいそうである。

中国の古典では、すくなからず音楽のことがでてくる。
孔子が音楽好きであったことは有名である。

「周礼」において士たるものが学ぶきなかに

が入っている。
しかし、うたがさかんに古楽のなかでうたわれてきたかどうか。

中国での民衆のうたは、
漢楚のころ
四面楚歌
という「事件」があったように、当然さかんにうたわれてきたはずである。

士たる者もうたった。
後漢の末に青年であった諸葛孔明は、
ときに家の西方の楽山にのぼって、故郷の山東の古い民謡である

「梁父吟」
をうたったという。

中国にあっては、王朝が宮廷音楽を所有している。
雅楽がそうだが、王朝が滅びると音楽もほろびる。

このため歴朝の壮麗な音楽体系は一つとして遺っているものはない。

儒教は礼楽というほどだから、本来、音楽の要素がつよい。
歴朝、宮廷音楽を定めるものは、儒者であった。

儒教の教祖孔子は、春秋時代のくにである鄭と衛の音楽が淫猥で人心を乱し
国をほろぼすものとしてするどく排した。

歴朝の儒者たちは、鄭声(鄭や衛の音楽)を知るよしもないから
「これは鄭声である」
といって人の心をよろこばせる音楽をいちいち潰し、
その王朝の雅楽を定めたのであろう。

こういう審判者が地方にも大小の地方官として存在し、
野にのこる音楽がしだいに衰弱していったのかもしれない。

一方、日本文化のおもしろみのひとつは、
過去からの連続性が濃厚なことである。

古代や中世の歌謡の歌詞までが豊富に保存されているのは
中国にはない現象で、ヨーロッパでも宗教的な歌をのぞけば
日本ほどではないはずである。

「古事記」「日本書紀」には、あわせて二百三十五という大量の歌謡が
記録されている。

声楽といえるものが入るのは、平安初期、真言宗の創始者空海や
天台宗の円仁によるものといわれる。
かれらが入唐して
「声明」
というものをもたらしたということになっている。
声明はいまでも聴くことができる。

僧が法要などで唱えているあのふしぎな発声と
高低抑揚の調曲のことである。

いつまでたっても、主題の話にならないのであるが

最近は、ネット上での動画で昔の音楽などが気楽に見れるようになった。

懐かしく1970年代や80年代の歌謡曲などを検索してみていたときに

YouTubeで
中森明菜さんの「DESIRE}
の映像を見て眼が釘付けになってしまった。

いまから二十年以上まえの録画が投稿されたもののようである。

少しさばをよませてもらえば、中森明菜さんとはほぼ同年齢であるため
リアルタイムで彼女を観てきた。

大学の夜の研究室にあったテレビで当時全盛だった歌番組をよく観たものである。
(研究室は山の上にあったため、ほかに娯楽はなかった・・)

そういう意味では、彼女の歌は聴きつくしていたはずであったのだが、
歳月がながれて、再び観たときに、懐かしさではなく新鮮な驚きを覚えた。

そう感じる人が多いようで、アクセス数が急速に伸びているようである。
(ただし、残念ながら映像はあまり鮮明ではない。)

中森明菜さんの歌の特徴のひとつにロングトーンを得意とすることが
挙げられる。これは「明菜ビブラート」と呼ばれるそうである。

多くの人がコメントしているように最近の歌手でこれだけ歌える人がいない
というのは、本当かもしれない。

歌やうたうことは、時代を超えて人の感性をふるわせることができる
ということを身近な事柄ながら実感できた出来事であった。






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