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zoom RSS NHKドラマ「坂の上の雲」への強い懸念

<<   作成日時 : 2009/11/03 05:52   >>

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今年、NHKは大河ドラマを早くに終了し
特別枠で

坂の上の雲
をドラマ化して放送する。

司馬先生は、自分の作品を映像化することは
簡単に許可しなかった、と聞いている。

司馬作品を読んだ方にはわかると思うが
作品に書かれている文章をその感覚のまま映像化するのは
きわめて困難であるからである。

ただし、これまでのNHK大河ドラマでは、その映像化に
成功している作品もある。
(無論、司馬先生が存命中のものである)
「街道をゆく」も成功例といってもよい。

司馬先生がなくなってしまった後のNHKドラマにおける
司馬作品の映像化は
はっきりいってひどいものだといわざるを得ない。

特に何年か前の
徳川慶喜
などは、もうはっきりいって司馬遼太郎原作といえないシロモノであった。
(ほとんど騙りに近い)

さらに言えば、現在放送している
天地人
(この作品の原作者の方は、司馬先生の本を読んで
 歴史小説を書き始めた、と述べておられる)

の描き方も歴史的な展開としては全く不自然であり
これが歴史認識として若者たちに理解されたら間違ったことを
伝えたことにならないのか。

今のドラマの作り手では、動乱期の迫力(その凄惨さや残酷さを含めて)を
描く能力がないのではないか、とさえ疑いたくなるのである。

特に
坂の上の雲

は、陸戦・海戦とも、お互いの作戦の成功・失敗も含めて
かなり厳密に描写されているし、もともと戦争を扱った題材なので
綺麗ごとやかっこよさではすまない内容でもある。

このため、この作品に限っては司馬先生は映像化を禁じた、
と聞いたこともある。

それほど、映像化が難しい作品である。

最近、予告のために断片的な内容が放送されているが
すでに原作にないようなシーンが勝手に創作されているようで
作品全体が壊されないか、非常に不安である。

出来上がりを見なければ、結論はできないが
製作される方の高い見識を期待するしかない。

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この記事を書いた後に
司馬遼太郎記念会誌 「遥」
の2009年秋季号 第33号で

スペシャルドラマ「坂の上の雲」チーフ・デューサーである
菅 康弘氏が投稿した

「坂の上の雲」の映像化について

という記事を読んだ。

撮影は現在も継続中で、私の懸念については
プロとしては当然の感覚として留意し、多くの人々との
協議のうえ映像化している経緯が述べられていた。

「懸念」を「期待」に替えて、放映を待ちたいと思う。




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