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zoom RSS ナッセント・ステートの理論

<<   作成日時 : 2010/02/11 10:02   >>

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本を読むのもいいが、なるべく原論文を読みなさい。
そこにはナッセント・ステートの理論がある。

かつて、ノーベル物理学賞を受賞した
朝永振一郎先生の言葉である。

ナッセント・ステート(nascent state)とは
「発生期の状態」
という化学用語で、装置内のできたての水素のように
反応性の高い状態のことである。

先生はまた

翻訳によってエントロピーは増大する

と言われた。

原文から訳文は生まれるが、
訳文は必ずしも原文には戻らない。
非可逆である。だから、エントロピーが増大する。

原典に接し、発見者自らが語る本質むき出しの
迫力ある理論から本質洞察の方法を学べ

これが朝永先生が原典をすすめた理由であったらしい。

朝永先生の原典主義は有名だそうで
高校の物理の教科書執筆に関っていたとき

編集者の間で議論が沸騰したことがあった。

そのときにお弟子さんに
「ニュートンのオリジナルではどうなっていたかね。
 プリンキピアでは遠心力をどうやって導いていたかね。」
と低い声で聞いたそうである。

「くりこみ理論」により、量子力学での、いわゆる
無限大の困難

といわれた問題を解決し、湯川先生に続いて
ノーベル物理学賞を受賞した。

当時は、第二次世界大戦直後で文献入手も困難な時代に
ファインマンやシュウィンガーといった世界的天才を
相手に闘って、勝ったのである。

いわば、廃墟の中での研究だった。

「シュウィンガーが相手じゃねえ、
 大変だよ。
 まさか、サツマイモたべながらやってるとは
 思わんだろうね。
 むこうではビフテキなんかで馬力をつけて・・」

なお、量子電気力学(quantumelectrodynamics)は
英語の頭文字から
QED
と略されるが、これは数学で使われる
「証明終わり(quoderatdemonstrandum;ラテン語)」

と同じ略号で、QEDは究極の理論とも言われているそうである。

ちなみに、いわゆる「朝永ゼミ」では、朝永先生と研究者達で

「愚問会」
と称した研究会を行ったそうである。

最近では、文化人、経済人といわれる人たちが

「賢人会議」

という名前で会議を堂々と行っているが
どうなのだろうか。

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